中学入試に必要なこと。

学校別出題分析、よくあるご相談、日々の過ごし方、取捨選択、具体的なエピソード、国語の読解方法etc

文章読解の手順②

採点(丸付け)の方法

 

後半は解き終わった後の作業方法についてです。

A記号選択問題、B抜粋問題、C記述問題について必ず自分で採点しましょう。自分がどこで詰まったのか」を一問ずつ確認しましょう。ひとつひとつの問題についてどこをどう間違えたかを確認する作業は「自己分析」と同じですから、自らの国語力を底上げします。

 

A記号選択

間違えた場合、それぞれの選択肢の内容を細かく見ていきましょう。

→各選択肢の内容のどの部分がまちがいなのか

→本文内における「どの一文」が正解の根拠なのか

 

B抜粋問題

間違えた場合、本文から正解部分を特定するとともに、どうしてそこが正解になるのかを考えましょう。たとえば、「傍線部の後半内容と完全に同じ表現だから」、「正解部分の直前にまとめの接続語があるから」など、自分を納得させる理由をみつけることです。そうすることで、次に抜粋問題を解くときに「傍線部の内容と同じ表現を探そう」、「まとめの接続語に目をやろう」という意識が生まれます。

 

C記述問題

模範解答と自分の解答を照らし合わせます。配点がなければ自分で決めてしまい「○点中△点」とつけましょう。記述の採点では「どの要素(内容のまとまり)が書けなかったか」です。

書けなかった要素(たとえば「主人公の気持ち」)を理解した上で、その要素を含めた再記述を行う必要があります。上記A、Bとちがい、記述問題はとくに反復練習が必要です。魚の釣り方を知るだけでは釣れるようにならないのと同様に、「接続詞に目がいけばいいのか」「この要素が抜けていたのか」と知るだけでは書けるようにはならないのです。模範解答を再現できるまで何度か書いてみることです。(丸暗記という意味ではありません。)

 

まとめ

以上の作業が必要なことから、必ず受験生本人が採点を行うことをおすすめします。効率の良さを意識しすぎて第三者が採点をしてしまうと本末転倒です。結果的には成長速度が速まり、成績に反映されると思います。記述/抜粋/記号選択ともに模範解答を丸暗記するのではなく、解法を覚え類題が出されたときに、同じ思考回路を持って解けるだけの自信をつけましょう。

 

 


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