
保護者の皆様。
夏期講習も本格化し、日々、国語の長文問題と格闘されていることと存じます。
さて、物語文と並び、中学入試の国語を構成する二大巨頭。
それが「説明的文章(説明文・論説文)」です。
物語文が「登場人物の心情」という、ある意味で曖 मरीなものを扱うのに対し、説明文は極めて論理的かつ構造的に書かれています。であるならば、その攻略法もまた、論理的でなければなりません。 フィーリングや感覚で解いていては、点数は安定しないのです。
問 説明文を読むとは、一体どういう行為なのでしょうか?
それは、文章全体の中から、筆者が最も伝えたい「主張」と、その主張を支える「論理構造」を正確に把握する作業に他なりません。 感覚で読むのではなく、筆者が文章内に設置した「道しるべ」、すなわち「接続語」や「強調表現」を手がかりに、筆者の思考を正確に追っていくことが求められるのです。
◎筆者の主張を見つけ出すための「3つの着眼点」
文章をただ目で追うだけの「なぞり読み」から脱却し、筆者の主張を能動的につかみに行くための「探査スキル」を3つ、伝授します。
着眼点①:逆接の接続詞のうしろに注目せよ
筆者が本当に言いたいことは、多くの場合、逆接の接続詞のうしろにあります。
☆ 基本公式:一般論(A) しかし 主張(B)
「世間ではAと言われている。しかし、私はBと考える」
「確かにAという側面もある。だが、本質はBなのだ」。
このように、筆者は一度「一般論」や「常識」をクッションとして提示し、それをひっくり返す形で、自らの主張を際立たせるのです。
したがって、我々読者が最優先でマークすべきは以下の言葉です。
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「しかし」「だが」「けれども」「ところが」
これらの言葉が出てきたら、「いよいよ筆者の本音が来るぞ」と判断し、その後の文章に最大限の注意を払いましょう。
着眼点②:要約の接続詞のうしろに注目せよ
筆者は、非常に親切です。長く複雑な説明をした後には、必ずと言っていいほど、その内容をまとめてくれます。そのまとめの部分こそ、筆者の主張の核となる部分です。
☆ 基本公式:具体例・説明(A,B,C) つまり 主張(D)
そのサインとなるのが、以下の「要約語」です。
- 「つまり」「すなわち」「要するに」「このように」「したがって」
これらの言葉は、いわば文章の「結論」を示す宣言です。ここさえ押さえれば、細かい部分が理解できていなくとも、大枠の筆者の主張を取りこぼすことはありません。
着眼点③:強調表現に線を引け
筆者は、自分の主張をどうしても読者に伝えたくて仕方がありません。そのため、文章の至る所に「ここが大事ですよ!」というサインを散りばめています。
以下の表現を見つけたら、反射的に線を引く習慣をつけましょう。
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断定・義務:「~である」「~べきだ」「~ねばならない」
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重要性の指摘:「重要だ」「必要だ」「大切だ」
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心情の吐露:「~と私は思う」「~と私は考える」「~たい」
これらの表現は、筆者の意見が色濃く反映された部分であり、設問で問われる可能性が極めて高い箇所となります。
【結論】
説明文の読解とは、筆者が設計した論理構造を、正確に解体・分析する作業です。 その分析を効率的に進めるためのツールが、今回ご紹介した「接続語」や「強調表現」なのです。
もちろん、語彙力や背景知識も必要です。様々なテーマの文章に触れることも欠かせません。お子さんの知的好奇心を刺激するような、分かりやすい解説が魅力のジュニア向け新書などを、本棚に一冊加えてみるのも良いでしょう。
【おすすめポイント】
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難しいニュースや社会問題を、小学生にも分かる言葉で解説
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説明文で頻出するテーマの背景知識が自然と身につく
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「伝えるプロ」の文章構成は、記述問題の参考にもなる
しかし、まずは「型」を知ること。
闇雲に文章を読むのではなく、明確な「着眼点」を持って臨むこと。 今日から、お子さんが説明文を読む際に、「"しかし"はあった?」「"つまり"はどこ?」と、一つ問いかけてみてはいかがでしょうか。
その一言が、文章の見え方を変えるきっかけとなるはずです。
応援しています。

